身体が硬いと良くないと言われますが何故かはご存知でしょうか?
ここでは身体が硬い原因やデメリット、太りやすいというような説の真偽について触れていきます。
ぜひ最後まで読んで参考にしてみて下さい。
サマリー
身体が硬い原因は?
身体が硬い原因はいくつかありますが、主に下記のようなものが挙げられます。
- ストレッチ不足。
- 加齢。
- ケガ・病気。
- 筋肉の付けすぎ。
ストレッチ不足。
身体が硬い人はストレッチ不足で筋肉が硬くなってしまっている事が多いです。
筋肉はパワー・持久力、そして柔軟性の3つが重要なのですが、ストレッチはその柔軟性を高める行為です。
筋肉は使わないと弱くなるのは有名ですが、普段からパワーを使わなくなると最大筋力はどうしても落ちていきます。
持久力系のトレーニングをしないと筋持久力が落ちてしまいます。
同じようにストレッチをしないと徐々に筋肉の柔軟性を維持する事が出来なくなり、だんだん筋肉が硬くなっていってしまいます。
筋肉が硬くなると伸びませんし、動きにくくなりますから関節も曲がりません。
分かりやすく体が硬くなってしまうんですね。
こうなると競技はもちろん、程度によっては日常生活の動作にも影響を及ぼす場合もあります。
人間の筋肉は使わないとどんどん衰えていきますから、柔軟性を落とさない為にもストレッチは普段から最低限はしていきたいものです。
加齢。
単純に年をとると筋肉が弱くなります。
筋肉のパワーも持久力も、そして柔軟性も加齢によって弱くなっていくのは自然の摂理です。
成長期はストレッチなど何もしなくても柔軟性はそこまで衰えませんが、30代、40代、50代と年齢を重ねてくると柔軟性を維持する為に努力しないとドンドン筋肉が固くなります。
筋肉が硬くなれば当然関節も動きが悪くなりますから、身体がどんどん硬くなってしまうんです。
ケガ・病気。
ケガや病気で関節が変形したりすれば、当然曲がらない・曲がりにくいという状況になりますので身体が硬くなります。
これは分かりやすいですね。
早く治すように努力しましょう。
筋肉の付けすぎ。
意外なのですが、筋トレをしっかりしている人でも身体が硬くなる事があります。
筋肉の柔軟性にそれほど問題が無くても、筋肉が大きくなりすぎると、物理的に関節が曲がりにくくなったりして、身体が硬くなったと感じる事があるのです。
これは不健康に身体が硬くなっている訳ではありませんので、そこまで気にする必要もないかも知れませんが、筋肉を付けすぎてしまう事で身体が硬くなり、動きが悪くなるという事はあり得る話なのです。
身体が硬い事によるデメリットは?太りやすいのか?
身体が硬いと色々なデメリットがあります。
デメリットが多すぎて書ききれないのですが、大きくは下記の様なものが挙げられます。
- ケガをしやすくなる。
- スポーツにおけるパフォーマンス低下。
- ストレスが溜まりやすい。
- 腰痛や肩こりになりやすい。
- 冷え性になりやすい。
- 太りやすい。
ケガをしやすくなる。
身体が硬いとスムーズな動作が出来ませんし、関節可動域が小さいとどうしても無理が出来ません。
そうなると咄嗟の状況に対応できずに上手く動けずに転倒してしまったり、自分のリミットを超えて関節を曲げてしまったりでケガをする可能性が上がってしまいます。
スポーツにおけるパフォーマンス低下。
身体が硬いとスポーツにおいてもパフォーマンスが基本的には下がります。
関節可動域が小さかったり、筋肉が硬くてうまく連動しないという事になれば当然スポーツに必要な大きなエネルギーは生み出せませんから、スポーツでのパフォーマンスは下がってしまいますね。
ちなみに身体が硬くてもスポーツが出来る人はいます。
スポーツにおける柔軟性で一番重要なのは「動的柔軟性」というものです。
一つ一つの筋肉をゆっくり伸ばした時の柔軟性ではなく、一連の動きの中で筋肉が連動して生み出されるものであり、一般的に身体が硬いと言われる人でも動的柔軟性は高かったりします。
スポーツ選手などでも意外に筋肉がそこまで柔らかくない、硬い部類の人はいます。(イチロー選手も立位体前屈はあまり屈めないそうです)
しかし、身体が硬くてもパフォーマンスが高いというのは一般的な柔軟性ではなくて、動的柔軟性が高いのでしょう。
もちろん、その場合でも一般的な柔軟性も高いに越したことはありませんが。
ストレスが溜まりやすい。
身体が硬いとストレスが溜まりやすいです。
- 手を伸ばしても届かない。
- 普段の動きがぎこちない。
- 思うように身体が動かない。
このような状態では自然とストレスが溜まっていってしまいます。
腰痛や肩こりになりやすい。
身体が硬いという事は、身体を動かして血流をサポートする事が出来ないという事なので、疲労物質が溜まりやすい体質になります。
その結果、肩こりや腰痛と言った症状に陥りやすいです。
体が柔らかく、普段の動きがスムーズで正しく関節を動かして動いている人は腰痛や肩こりになりにくいですし、なっても軽症です。
一方で体が硬い人は正しく身体を動かせず、ぎこちない動きになりがち。
そうなると全身の血流が悪くなったり、普通ではかからない場所に負担がかかったりして痛めたりしやすいのです。
その歪みが出やすい場所が腰や肩まわりという事になります。
冷え性になりやすい。
身体が硬いと動きが悪くなりますし、筋肉が硬いと毛細血管も締め付けられますから、冷え性になりやすい傾向があります。
太りやすい。
身体が硬くて動かないとどうしても動きが悪くなりますから、代謝も落ちます。
代謝が落ちると太りやすくなってしまい、太ってしまうと更に動きが悪くなり代謝が落ちて太りやすくなり…と悪いスパイラルに陥ってしまいます。
身体の柔軟性が高く、しっかりと動ける人はケガをするリスクも少なく、正しいフォームで体を連動させる事が出来ますので代謝も上がります。
もちろん身体の柔軟性が高ければ絶対太らないという事はありませんが、硬い人が太りやすいという傾向はありますね。
逆に体が硬い事によるメリットはあるのか?
身体が硬い事で逆にメリットがないのか?という質問もあろうかと思いますので答えておきます。
予想はしているかとは思いますが、身体が硬くてもメリットというのはあまりありません。
ただし、身体があまりにも柔らかすぎると逆に姿勢が崩れたり、関節に負担がかかってしまう事があるので、適度に身体が硬い状態は必ずしも悪ではありません。
ヨガなどで極端に身体を曲げている人を見た事があるかと思います。
あれはあれで柔軟性が高くて凄いのですが、健康という面から考えるとあまり良くないでしょう。
ヨガの例は極端な例ではあります。
が、筋肉や靱帯が柔らかすぎて関節が動きすぎると関節の安定感も無くなります。
最悪の場合、関節の脱臼などの可能性も。
体が柔らかすぎる事で関節の可動域の限界でストッパーが利かなくなってしまうんですね。
そういう意味では身体がメリットというか、ある程度常識の範囲内で身体が硬いという事も悪いことではないと分かります。
(基本的には柔軟性が高い方が良いですが)
身体が硬い場合はどうすれば柔らかくなるのか?
身体が硬い場合はストレッチをして柔らかくしましょう!
これが結論です。
ストレッチは体の柔軟性を高めるトレーニングです。(一般的な筋トレは筋力や筋持久力を高めるトレーニング)
ストレッチをする事で筋肉の性能を高める事が出来る=身体がやわらかくなるという事が言えます。
特に股関節周りのストレッチと肩回りのストレッチを重点的に行う事で、身体の動きがよくなり、効率が良いですのでまずは股関節周りと肩回りから始めてみましょう。
【股関節のストレッチ】
【肩のストレッチ】
ちなみに体を柔らかくする為に、お酢を飲む・クエン酸を飲むという事が勧められたりします。
これについては筋肉の柔軟性を高めるという点については余り直接的な効果はありません。
身体の疲労をとったり、血行を良くすると言った健康に良い効果はあるものの、ストレッチの方が効果的に体を柔らかくする事が出来ます。
身体を柔らかくするのに裏技はありません。
常日頃から筋肉の柔軟性のトレーニング=ストレッチを行っていきましょう。
この記事のまとめ。
身体が硬い原因やデメリットについて述べてきました。
身体が硬いのにはは主として「ストレッチ不足」「加齢」「ケガ・病気」「筋肉の付けすぎ」というような原因があります。
またケガをしやすくなったり、冷え性になりやすかったり、太りやすいというようなデメリットも多いです。
身体が硬くてもメリットはあまりありません。
柔軟性の高い体を手に入れる為に、日ごろから地道にストレッチをしていきたいですね!