日本ではタトゥーや入れ墨への社会的な目線は厳しいものがありますよね。
多くのジムではタトゥーや入れ墨が禁止されていて、入会できなかったりします。
そこで本記事ではスポーツジムなどでタトゥーが禁止になっている理由や「バレないとOKなのか」という疑問についての正直な答え、どうすれば入れ墨があってもジムでトレーニング出来るのか、と言った内容について述べていきます。
入れ墨がある方も無い方も、ぜひ参考にしてみて下さい!
※以下、見出し以外の本文中では「タトゥー」で表記を統一します。
サマリー
ジムでタトゥーや入れ墨が禁止の理由は?
全てのジムにおいてではありませんが、タトゥーは禁止されており入会や利用が禁止の場合が多いです。
実際に多くのスポーツジムの会員規約にはタトゥーなどの禁止が謳われています。
刺青、タトゥー及びこれに類するものが入っている方、暴力団構成員、メンバーの円滑なクラブライフに支障を来す可能性がある方、その他本クラブが不適当と認める方は、入会資格がありません。また、入会後であってもこれらの事象が判明した時点で退会していただきます。
スポーツジムではタトゥーはNGというケースが多いですが、その理由が気になるところですよね。
残念ながら多くの場合、ジムでタトゥーが禁止である理由は公開されていません。
「禁止だから禁止」となっているジムが多いです。
もう少し掘り下げると、タトゥーは日本社会においてはネガティブなイメージが強いからです。
スポーツジムは民間企業なので利益を追求する必要があります。
- タトゥーには良くない印象を持つ人が多い。
↓ - 大多数の人はタトゥーを入れていない。
↓ - ジムは利益を追求する民間企業なので、多数派の意見を尊重した方が儲かる。
というような考えが、スポーツジムでの入れ墨禁止の背景にあります。
商売目的でやっている以上、各スポーツジムの判断も尊重する必要はありますよね。
資本主義である以上、タトゥーがある人の入会を禁止してジムがつぶれるのも自己責任ですし、タトゥー禁止にする事でジムの売上が伸びるのもそのジムの功績です。
このような理由から多くのスポーツジムではタトゥー禁止されているのです。
タトゥーや入れ墨があってもバレないならOK?
現実的な話をしますと、たとえタトゥーが禁止のジムであっても、入会の際は自己申告ですし身体チェックがある訳ではありません。
ですので、タトゥーがあっても黙って普通に入会している人も多いのも事実です。
では、タトゥーが入っていてもジムにバレないならOKなのか?
答えはNOです。
理由は単純で隠してもバレるからです。
そもそもタトゥーの面積が大きい人は隠せないです。
ワンポイントの場合でも、ジムではどうしても着替えやシャワーを使う為に衣服を脱ぐ時がありますので、タトゥーはバレますね。
仮にジムで着替えもしない、シャワーも使わない事を徹底したとしても、他の会員さんや誰かからの密告でバレて退会させられる人もいます。
ジム内では着替えも出来ないし、シャワーも使えないというのでは正規の会費を支払うのが馬鹿らしくなりますよね。
また、タトゥーがバレて強制退会となった場合は、それまで支払った未経過分の会費が戻ってこない場合も。
なので、ジムではタトゥーを隠すのは難しいと考えるのがベターです。
バレなければOKという考えはやめておいた方が良いでしょう。
タトゥーや入れ墨があってもジムで筋トレしたい場合はどうすれば?
タトゥーがあるからと言ってトレーニングの機会を全て奪われるのは理不尽な話ですよね。
実際、タトゥーがあってもいい人・常識的な人は沢山います。
ここからはタトゥーがあってもジムを利用する為の方法について説明していきますね。
タトゥーOKなジムを利用する。
まず一つ目の対策として、タトゥーがあっても入会・利用がOKなジムに行きましょう。
全てのジムでタトゥーが理不尽に禁止されている訳ではありません。
例えば大手のエニタイムフィットネスでは下記の様に「タトゥーをジム内で露出しなければ」入会可能となっています。
【入場の禁止および退場】
第7条 当クラブは、以下の各項に該当する方の入場の禁止または退場を命じることができます。
(2)クラブ内においてタトゥー(タトゥーとの判別が困難なペインティング等を含む)を露出させた者。
エスフォルタやジェクサーなどは、タトゥーがあれば原則入会禁止ですが、一定の基準を満たしていれば入会可能なケースもあるようなので、相談してみるのが良いでしょう。
また、区市町村が運営する公共のジムはタトゥーなどに寛容な場合が多いです。(これはそのジムの方針によるので事前確認必須です)
パーソナルジムを利用する。
パーソナルジムは個室でトレーナーと1対1でトレーニングを行います。
よってタトゥーに対して寛容な姿勢をとっているジムが多いです。
ただし、これも各ジムの方針によりますので、入会の前には事前に問い合わせるのが良いですね。
ホームジムを作る。
タトゥーがあって民間経営のジムに通えないなら、自分の家に筋トレ器具を設置してホームジムを作ってしまうのも良いでしょう。
近隣の住民に迷惑をかけない配慮はする必要がありますので、大声などは出すべきではありませんが、ホームジムなら基本的にはなんでもOKです。
タトゥーに対して何か言われる事もありません。
ホームジムというと難しそうですが、ベンチとパワーラック、バーベル、床を保護するマットなどを買えばメジャーなトレーニングが可能になります。
費用も数万円程度で済みますので、興味があればぜひやってみて下さい。
タトゥーや入れ墨だけでなくジムではマナーをしっかり守ろう!
ここまで多くのスポーツジムではタトゥーは禁止されているとお伝えしてきました。
タトゥーが良いか悪いかではなく、タトゥーが禁止されているという事実はあるので、それはしっかり守るべき。
ただし、ジムで禁止されているのはタトゥーだけではなく「全ての迷惑行為」です。
「タトゥーはダメだけど大声を出すのはOK」なんて事はありません。
また、体質の問題もあるので踏み込んだ話はしませんが、「ワキガはOKでタトゥーはダメ」というのもおかしな話。
スポーツジムにおいてはタトゥーの有無だけに囚われるのではなく、周りの人を思いやる気持ちが大事なのです。
下記記事ではスポーツジムにおけるマナーについて説明していますので、ぜひ読んでみて下さい。
フィットネスジムでのマナー違反に注意!ルールを守って気持ちよく!
タトゥーに関してのジム業界の今後はどうなる?
日本においてはタトゥーに対してネガティブなイメージが強い為、現状ではタトゥーがある人はジムに入会出来ないなどの制限があります。
しかし、今後はどうなっていくのでしょうか?
筆者の個人的見解ですが、タトゥーは今後もスポーツジム等である程度は規制されるでしょうが、だんだん受け入れられてくると思います。
時代の流れだからです。
下記はエニタイムフィットネスのサイトからの引用なのですが、2015年時点ではエニタイムフィットネスの世界中のジムで、日本のジムだけがタトゥーに関して制限を受けている状態でした。
現在、全世界のエニタイムフィットネスでタトゥーを禁止している国は日本のみとなっております。
それはおかしいという事で、エニタイムフィットネスでは日本のジムでも制限付きではあるものの、タトゥーがあっても入会できるようになりました。
また、各スポーツジムの規約を注意深く読んでみると「入れ墨に対して高齢者が驚く」というのが、理由の一つとして挙げられている場合があります。
恐れ入りますが、原則ご入会をお断りさせていただいております。
刺青に驚かれる高齢者層のご利用も多い為、ご理解いただきたく存じます。またシール等も同様となります。
高齢者は時間が経つとジムからは居なくなってしまうでしょう。
逆にタトゥーに寛容な世代がジム内でも増えてくれば、今後ジムでのルールも変わっていくと思います。
このように、現状では日本国内のジムではまだまだタトゥーに関しては厳しい姿勢を取っている場合が多いのですが、少しずつ規約が変わったりしています。
そして、その変化は今後も続くだろうと読むことが出来ます。
1年、2年でという訳にはいかないでしょうが、今後はジムでタトゥーが容認されていく流れは一定は起こりえる、というのが筆者の見解です。
この記事のまとめ。
ジムでのタトゥーに関する話題について触れてきました。
現状、日本のジムにおいてはタトゥーがある場合は入会・利用が制限されます。
バレないならOKという事ではなく、ほぼ確実にバレてしまう現状があるのでタトゥーがあるとジムの選択肢は狭まってしまいますね。
ただ、タトゥーがOKなジムもあるので、筋トレそのものを諦める事は全くありません。
また、今後はタトゥーに対しての見方や規制も変わってくる可能性もあります。
現状ではジムにおいて、タトゥーが入って入れば制限を受ける事は非常に多いのは事実です。
その事を理解して、周りにも配慮しつつジムを利用していきましょう。