ダイエットや身体づくりの一環としてストレッチかヨガ、ピラティスにチャレンジしてみたいと思っている人は多いのではないでしょうか?
しかし、その違いがいまいち分からないので悩んでいる…という人もいるはず。
この記事ではストレッチ・ヨガ・ピラティスの違いや使い分けなどについて述べていきますね!
ぜひ参考にしてみて下さい。
サマリー
ストレッチとヨガ、ピラティスの違いは?
まず、ストレッチとヨガ、ピラティスのそれぞれの違い(特徴)について述べていきますね!
まとめると以下の様になります。
- ストレッチ
→筋肉などを伸ばす行為。柔軟性をUPさせる事を目的としている。ヨガよりも身体的な効果を求める。ピラティスよりも動きは少ない。
→端的に言うと「筋肉を伸ばす事」である。 - ヨガ
→本来的には食生活や生き方まで考える健康法でストレッチも沢山あるヨガの要素の一つ。無理をしない。身体的な効果もあるが精神的な効果も重視。
→端的に言うと「心と体の健康を求める健康法」である。 - ピラティス
→ヨガのストレッチ部分のエッセンスを取り入れて作られたエクササイズ。この3者の中では一番ダイエット効果が高い。
→端的に言うと「筋肉の強化を目的としたヨガのエッセンスが入ったエクササイズ」である。
以下、もう少し詳しく補足していきます。
ストレッチの特徴
ストレッチは柔軟性をUPさせる事を目的とし、筋肉を伸ばす行為です。
体を動かしながら筋肉を伸ばす「動的ストレッチ」と静かにゆっくり筋肉を伸ばす「静的ストレッチ」がありますが、一般的にはストレッチと言えば静的ストレッチの事になります。
ヨガよりも身体的効果を重視しており、ピラティスよりも動きが少ないと言えます。
ヨガの特徴
ヨガは古来のインドから伝わる健康法でストレッチの様な要素もありますが、呼吸法や食事、生き方などまで含む非常に幅広いものです。
日本では一般的には「難しいポーズをするストレッチ」に近いものとして認識されている場合も多いのですが、それはヨガのほんの一部。
ヨガの目的は健康に生きる事で、身体的に健康になる事だけでなく精神的にも健康になる事を追及しています。
ストレッチやピラティスよりも精神的な健康を重視しているのが特徴です。
ピラティスの特徴
ピラティスはドイツ人の看護師のジョセフ・H・ピラティス氏が開発しました。
第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリを目的としたエクササイズでヨガのエッセンスも入っています。
胸式呼吸を重視し、インナーマッスルの強化の強化を目的としています。
ストレッチよりやヨガよりも動きが多く、呼吸法も胸式呼吸を採用しているのが特徴的です。
ストレッチとヨガ、ピラティスはどう使い分けるのがオススメ?
ここまで説明してきた通りストレッチとヨガ、ピラティスの3者は全く別物で目的も違います。
これらをどの様に使い分けるのが良いのかについてお伝えしていきたいと思います。
ストレッチはどういう風に使っていくべき?
まずストレッチについてですが、筋肉を伸ばす事をシンプルに重視しているので、他の競技の練習の前後に行い怪我の防止や疲労の回復の助けとするような使い方がオススメです。
ストレッチだけをひたすらやり続けるのも悪くは無いですが、飽きが来てしまうと思います。
現在はパートナーストレッチと言って、自分だけではなく別の誰かに一緒にストレッチをしてもらい更に効果を高めるという選択肢もあるのでやってみても良いでしょう。
ヨガはどういう人にオススメ?
ヨガは普段の生活を根本的に、健康的な方向へ変えてみたいという人に特におすすめです。
本来の性質としてヨガは普段の生活まで意識するものだからですね。
ヨガは健康法なので何かの競技の練習とセットで行うというより、ヨガ単体として考えて行いましょう。
どこまでヨガを追及するかにもよりますが、ヨガはやればやる程その奥の深さにびっくりします。
食事やアーユルヴェーダでの自分の属性、ヒンドゥー教の聖典まで学んだり、ヨガを極める事を目的にインドの奥地に留学する人もいるくらいですから…
もちろん何か他の競技をやりながらヨガをやってみる人もいると思いますが、そういう場合はヨガのポーズを中心に行うイメージであり、厳密に言うとストレッチと近い部分があります。
ですが、それは本来のヨガとはだいぶ違うものとは抑えておきましょう。
ピラティスはどういう人にオススメ?
ピラティスはインナーマッスルを鍛えたい人に特におすすめと言えるでしょう。
ピラティスについてはストレッチやヨガと似ているようで全然違うエクササイズです。
胸式呼吸でインナーマッスルを鍛える事を強く意識しています。
ピラティスを単体でやってもOKですし、インナーマッスルはどんな競技でも必要ですのでインナーマッスルを鍛える方法の一つとしてフィジカルトレーニングのようなイメージでピラティスを採用しているアスリートもいます。
ストレッチとヨガ、ピラティスをどのように選んだらいいかについて実践的な部分から補足。
個人的な経験を元にヨガとピラティスとストレッチをどのように選択したらいいかについて述べていきたいと思います。
ここまで3者の違いや特徴、おすすめな使い方などについて説明してきましたが、実はそういう教科書的な事以外にも考慮しておく点があるのです。
女性の場合。
まず、女性の場合はストレッチでもヨガでもピラティスでも、自分の目的に合わせて好きなものを選べばいいと思います。
どんなスタジオに行っても女性はマジョリティなので問題はありません。
ストレッチは自宅でもできますし、ヨガやピラティスはちょっと際どいポーズもしますので男性がいると嫌な場合は男子禁制のスタジオやクラスがあります。
(スタジオに行かなくても、ヨガやピラティスのオンラインレッスンも最近では発達してます)
男性の場合。
問題は男性の場合です。
男性の場合、ヨガスタジオやピラティスのスタジオは一定の制限を受ける場合がかなりあります。
前述しましたが、ヨガやピラティスはどうしても際どいポーズをしたりする場面もありますので「男性がいると嫌だ」という女性も多く、そもそもお客さんの大部分が女性であるスタジオはそういう声を重視せざるを得ません。
なので、スタジオや教室があっても男性は禁止だったり、通えるクラスがかなり限定される事も多いのです。
まあ、どうしても盗撮とかいやらしいセクハラ目的みたいな男性もゼロではないので、仕方ないと言えば仕方ない部分はあります。
(ほとんどの男性は健全なのですが…)
また、男性は女性に比べて体が硬い人が多いです。
その分男性は筋肉やじん帯が女性よりもしっかりしているというメリットもありますが、ヨガやピラティス、ストレッチというようにある程度の柔軟性が求めらえる場面だとちょっと大変です。
もちろん、ヨガもピラティスもストレッチも競うものではありませんが、例えばプライドの高い男性がヨガスタジオに言って周りが全員女性で自分だけポーズが圧倒的に出来ないで恥をかく…というケースもなくは無いです。
こういう状況を考えると、男性の場合は(もちろん自分の目的に合わせて好きなものを選べばいいのですが)まずは自宅でストレッチからやってみるのがオススメです。
ストレッチでもヨガやピラティスに似ている部分が多少はあるので、それで面白いとか続けられそうと思ったら男性でもOKなスタジオを探すべきでしょう。
こうする事は強制ではないですが、無難だと思います。
ちなみに筆者はヨガのスクールに1年通った経験がありますが、男性は自分以外には1人しかおらず、クラスで一緒になったのは1回だけでした。
性別は関係ありませんが、やっぱりここまで男性が少ないと実際問題はヨガやピラティスを選ぶ際に考慮はしておくべきだと感じます。
この記事のまとめ。
ヨガやピラティス、ストレッチの違いや特徴について述べてきました。
それぞれの特徴を抑えた上で、自分の目的に合わせて3者の中から一番合ったものを選択しましょう。
それがベストです。
ただし、現実的には男性のヨガやピラティス実践者は女性よりも少数派ではあり、スタジオなどでは男性禁止だったり、女性のみのクラスというのも多いです。
また体が硬い男性はポーズが出来なかったりして、ちょっと恥ずかしかったりする人もいるとは思います。
そういう点も考慮して、ヨガ・ピラティス・ストレッチをどのように選択するかを考えるのも現実問題として重要です。