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ストレッチは運動になるのか?筋トレやエクササイズとはどう違う?

ストレッチをすると汗が出ますし筋肉痛にもなったりしますから「これって運動の一種だよな?」と思う方も多いでしょう。

そこでここではストレッチが運動になるのかという観点で、筋トレやその他エクササイズとはどの様に違うのかという事について述べていきたいと思います。

ストレッチは奥が深く、そして非常に有益なのでぜひ参考にしてみて下さい。

目次

サマリー

ストレッチは運動になる!

ストレッチは運動になる!

ストレッチが運動になるかどうかという点に一言で答えるなら「運動になる」と言えるでしょう。

まず、これが一言で言う結論。

 

ストレッチをする事で体力もUPしますし、健康増進にもつながりますし、シェイプアップにもつながりますからね!

じ~っと止まって筋を伸ばしているだけなので「運動してる感」はあまり感じないですが、やっぱりストレッチは運動です。

 

ここからもう少し詳しく話しますが、前提条件として、2つ理解しておいて頂きたい事があります。

1つ目はストレッチには2種類あるという事。

  • 静的ストレッチ
  • 動的ストレッチ

の2種類です。

静的ストレッチはゆっくりと筋を伸ばす…という伝統的なストレッチで、この記事内で「ストレッチ」と言ったら原則は静的ストレッチの事を指します。

動的ストレッチについてはストレッチ要素はあるのですが、感覚的にはエクササイズに近いです。(ラジオ体操も半分動的ストレッチみたいなものですから)

 

2つ目は何をもって「運動」とするか。

運動は、余暇時間に行なうものであり、疾病を予防し、活動的な生活を送る基礎となる体力を増加させるための基本的な身体活動である。爽快感や楽しさを伴うものであり、積極的な行動として勧められる。

引用元:厚生労働省HP 身体活動・運動

 

ストレッチは病気を予防し、基礎体力を増加させる効果があります。

ですので、一見運動っぽくないですが、ちゃんとした運動なんですね!

 

ストレッチを行うと筋肉の柔軟性が高まりますし、血流を改善して冷えやむくみも抑えます。

また、筋力がUPするという事はありませんが、ストレッチをしていると筋トレをしなくてもある程度筋力を維持する事が出来ます。

身体の可動域が改善され、身体を正しく使って動けるようになるので、ストレッチは(間接的ではありますが)痩せます。

様々な競技のパフォーマンスUPにも繋がりますから、ストレッチは立派な運動と明確に言えるのです。

ストレッチは筋トレやエクササイズとはどう違う?

前章で述べたように、ストレッチには運動としての要素と効果が立派にあります。

同じように筋トレやエクササイズも運動です。(当然ですが)

 

全部運動だし、全部違う。

これらの違いを理解した上で、使い分けると一層効果が高まるでしょう。

そこでここからはストレッチと筋トレとエクササイズの違いについて述べていきますね。

端的に言うと下記の様になります。

  • ストレッチは身体の柔軟性を高める事をターゲットにしている。
  • 筋トレは筋力(パワー・瞬発力・持久力)を高める事を目的としている。
  • エクササイズは運動に寄っている。

ストレッチ

ストレッチ

ストレッチは身体の柔軟性を高める事を一番の目的としています。

もちろん、ストレッチを行う事で筋力も維持されますし、筋繊維も微妙に傷つくので筋肉痛にもなりますが、筋トレのように筋力はつきません。(ストレッチをしても筋力はつかない)

またエクササイズのように、心拍数が上がったり、ダイエット効果が高いとも言えません。(ストレッチをしても(直接的には)痩せない)

【ストレッチの例】

  • 腕をじんわりと伸ばした。
  • 壁に手をついてアキレス腱をじんわり伸ばした。

筋トレ

筋トレ

筋トレは筋力をUPさせる事を第一の目的にしています。

筋力といっても、パワー(どれだけの重さを挙げられるか)、瞬発力(瞬間的に、爆発的に大きな力を出す力)、持久力(同じ運動を続ける力)などがありますが、筋トレは種目や方法を変える事でこれらすべてを鍛える事が可能です。

筋トレはストレッチと違って柔軟性は上がりませんし、むしろ筋肉が付くと身体は固くなります。(筋トレをしても体は柔らかくならない)

またエクササイズと違って心拍数が上がりませんし、筋肉の操作性はUPしません。(筋トレをしても筋肉の使い方や競技は上手くならない)

【筋トレの例】

  • ベンチプレス
  • バーベルスクワット

エクササイズ

エクササイズは幅広い概念ですが、筋力や柔軟性のUPではなく、身体をどんどん動かして運動する事に寄っています。

エクササイズは沢山の種類があり、身体の動かし方が上手くなったり、有酸素運動となって瘦身効果があったりします。

エクササイズを頑張っても筋力はあまりつきません。(エクササイズを超頑張ってもベンチプレスの記録は伸びないし、身体もマッチョにはならない)

また、柔軟性が高まるという事はないでしょう。(エクササイズをしても体が柔らかくなる事はない)

【エクササイズの例】

  • エアロビクス
  • ダンス
  • ボクシングやキックボクシングの動きを取り入れた運動

ストレッチ・筋トレ・エクササイズの違いを表でまとめ。

一覧でストレッチ、筋トレ、エクササイズの違いをまとめると下記の様になります。

  柔軟性 瞬発力 パワー 持久力 身体の操作性 やせるか
ストレッチ × × × ×
筋トレ × ×
エクササイズ

ストレッチ、筋トレ、エクササイズが身体のどのような能力を伸ばす事に向いているかを

  1. ×(向いていない)
  2. (あまり向いていない)
  3. (向いている)
  4. (凄く向いている)

の4段階で評価した表になります。

※エクササイズはどんなエクササイズなのかで効果が大きく変わりますが、ここでは「ボクシングやキックボクシングの動きを使ってシャドーとダンスをする」というものを想定しています。

 

まとめると

  • 柔軟性に特化したのがストレッチ。
  • 筋力(瞬発力・パワー・持久力)を伸ばしたいなら筋トレ。
  • 身体の操作性や痩せる事を目的にやるならエクササイズで、バランスよく体の能力をUPさせる事が出来る。

という感じになるでしょう。

どんな人がストレッチをするべきなのか?

どんな人がストレッチをするべきなのか?

ストレッチをするべき人、おすすめな人について触れていきますね。

 

まず、当たり前ですが体の固い人や柔軟性を高めたい人。

また、しばらく運動そのものから遠ざかっていた人などはストレッチから入っていくのもありでしょう。

この二者についてもう少し説明を加えていきます。

体の固い人(柔軟性を高めたい人)

柔軟性を高めたい人には当たり前ですがストレッチをお勧めします。

ストレッチこそ、柔軟性を高める最短距離と言えるからです。

 

確かに運動をしていないと、身体が硬くなります。

なので、運動から離れていた人の中には「昔やっていた運動を再び行う事で柔軟性も昔くらいに戻る」と考える人も多いでしょう。

 

もちろん、それは一理はあるのですが、身体の柔軟性という点で見た場合効率は決して良くありません。

柔軟性も少しは伸びるかも知れませんが、それ以上に昔やっていた競技に必要な能力値が伸び、そこにエネルギーを費やす事になります。

よって柔軟性を高めるという点では非効率。

 

柔軟性を高めたいのであれば、ストレッチを行うべきなのです。

運動から遠ざかっていた人

運動からしばらく遠ざかっていて、これからまた運動をする習慣を再開したいという方はまずはストレッチから入るのをお勧めしたいです。

ストレッチは強度の調整がしやすく、身体の負担を考えつつリハビリ出来るからです。

また、ストレッチで身体の柔軟性を高める事が出来たら、それは今後再開する運動(競技)にも活きますし、ケガの予防などにもなるからですね。

 

例えばテニスを過去にやっていて、今は別に何も運動をしていないという人がストレッチをとりあえずやってみるというのは非常に良い事です。

(もちろん、その人の運動能力や年齢、運動に費やせる時間など諸条件にもよります)

テニスを今までやっていない人が、いきなりテニスをしたら確実に前腕部と大腿四頭筋、大殿筋や脊柱起立筋などが筋肉痛になり、下手をしたら痛めてしまうかも知れません。

しかし、その前段階でストレッチで体をほぐす習慣があり、身体の柔軟性がUPしていたら、そのような事態は防げる可能性が高いのです。

 

別の競技を再開する前提でストレッチから始めるという事でも全然ありです。

なので、まずは運動を過去にやっていてこれから再開するという人は、(環境にもよりますが)ストレッチを実践してみるというのも一つでしょう。

この記事のまとめ。

ストレッチと筋トレ、エクササイズの違いなどについて述べてきました。

 

このような分類は意味がないという声もあるかもしれませんが、言葉の上っ面だけを捉えるのではなく中身や性質を理解すること自体は非常に重要です。

自分が今やっている事がストレッチ的なのか、エクササイズ的なのか?という事を把握しておけば、ジムで一人でトレーニングをしている場合でも目的に対して遠回りをしてしまう可能性も低くなります。

 

また、筋トレやストレッチ、エクササイズはどれか一つだけをやるのではなく、しっかりと混ぜ合わせて自分の運動メニューとして組み立てていくのが良いでしょう。

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