「キックボクシングのジムにせっかく通っているのだから、アマチュアの試合に出てみたい!」と思っている人も多いでしょう。
そこで本記事ではキックボクシングを初心者から始めて、アマチュアの試合に出るまでにはどれくらい練習するべきなのかについて述べていきたいと思います。
個人差がある部分ではありますが、ぜひ参考にしてみて下さい。
サマリー
キックボクシングでアマチュアの試合に出るまでにはどれくらい練習するべきか?
キックボクシングを始めるとアマチュアの試合に出たいと思う人もいるでしょう。
しかし、アマチュアと言えど格闘技。
怖い思いもあるし、「自分が試合に出てもいいのだろうか」と遠慮してしまい、トレーナーにも中々聞けない人もいるかも知れません。
そこで、あくまで目安ですが、アマチュアキックボクシングの試合に出るまでの目安についてお話していきたいと思います。
最終的に決めるのは自分次第。
まず、大前提としては「自分次第」です。
キックボクシングの試合に出るかどうか。
出るならいつ出るか、どれくらい練習すれば平気か。
冷たく聞こえるかも知れませんが、全て自分で判断しましょう。
「誰かが大丈夫だと言ったから試合に出る」という姿勢だと、負けた時に遺恨や後悔が生まれてしまうからです。
精神論のようになってしまい申し訳ないのですが、試合に出る時期は「自分次第」という意識を強く持ってください。
トレーナーやジムの判断。
試合に出るかどうかの最終的な判断は自分自身です。
ただし、所属しているジムがあるなら、そこのトレーナーや代表者の方に試合に出たい旨を伝えた上で、自分が試合に出れるかどうか。
どれくらい練習すれば試合に出てもいいか聞いてみましょう。
自分の練習の様子を見ているトレーナーなので的確な判断をしてくれるでしょう。
また、アマチュアキックボクシングの試合と言ってもレベル差が激しいです。
ほぼプロに近いアマチュアから、素人の喧嘩に近いものまで幅広い。
シニアの試合からキッズの試合まで年齢での分類もあります。
自分の中ではまだ技術が足りないと思っていても、何とか出れるレベルの試合の案内がジムに届いているかも知れません。
トレーナーに聞いてみて、その上で自分で判断していくのが無難と言えますね。
練習期間では無く身に付いた技術で判断。
試合に出るか出ないか、出る時期は自分次第、自分で決めると前章で述べましたが、目安の判断基準はあります。
ある程度しっかりしたレベルの試合に出るのであれば「3分3Rのスパーリングで、途中で倒れたり、スタミナ切れで動けなくなったりしないレベル」を目指したいですね。
3分3Rのスパーリングが出来れば
- オフェンス技術
- ディフェンス技術
- スタミナ
が一定以上のレベルで身に付いているからです。
それくらいのレベルに達する為には、早い人でも3ヶ月くらいはかかります。
(遅い人はずっと到達できないかも…)
アマチュアのキックボクシングの試合でのオフェンスの技術で特に重要なのが
- しっかりと手数を出す。
- パンチだけでなく、キックも使う。
- 1発ではなく、3発4発とまとめたコンビネーションを使う。
という事。
ディフェンスの技術で言えば
- 疲れてもガードが下がらない。
- 相手のキックをしっかりカット出来る。
という事が重要です。
ちなみに多くの場合、アマチュアのキックボクシングは1Rが2分で2R。もしくは1Rが1分半の場合が多いです。
しかし、試合の本番となると強い緊張感が生まれてしまい、スタミナの消費が激しくなります。
その為、練習では3分3Rしっかりと持続して戦えるスタミナを目指してトレーニングを積みましょう。
その上で2分2Rの試合に出たら、すごく疲れてしまい、スタミナ不足を感じる人が多いです。
文章で書くとイメージもしにくいと思うのですが、アマチュアキックボクシングに初めて出る38歳の方の動画を紹介しておきます。
一つのモデルとしては、この方と同じくらい動ければアマチュアキックボクシングの試合に出るのも十分可能と考えていいでしょう。
動画内では面白くいじられている部分もありますが、技術がちゃんと身に付いている選手だと感じます。
キックボクシングの試合に出るのに年齢は関係あるのか?
キックボクシングの試合に出るのに年齢は関係ありません。
年齢よりも筋力や技術、スタミナが重要だからです。
年齢が高くても強い人はいるし、若くても技術やスタミナが無く試合で勝てない人はいます。
実際にK-1のアマチュア大会などでも40代や30代の選手が入賞・優勝したりする事はあります。
若いからと言って無条件に勝てる訳ではありません。
ただし、結果的にはキックボクシングの試合で勝ったり、いい成績を残す人には10代、20代の若い人が多いです。
それはまだ学生なので練習時間が長く確保出来るという事が大きいでしょう。
もちろん、年齢が高くてもしっかり練習時間を確保し、体力と技術を磨く事が出来れば、30代・40代以上の人でも十分に活躍できます。
筆者は30代後半ですが、今でもキックボクシングの試合に出て勝つことが出来ています。(負ける事も当然ありますが…)
年齢は単なる数字です。
キックボクシングの試合に出るには、年齢よりも中身の技術が重要ですのでしっかり練習して試合に臨みましょう!
女性はキックボクシングの試合に出れるのか?
女性でもキックボクシングの試合に出る事は十分に可能です。
むしろ女性の方が競技人口が少ない分、上を目指す事が比較的容易です。(といっても男子と比べたらという話で、女子キックボクシングの世界が甘い訳ではありません)
下記動画は株式会社AimHighが主催するアマチュアキックボクシング大会の映像ですが、女性でもしっかりとキックボクシングをしています。
キックボクシングの試合に出るのに性別は関係ありません。
それよりもしっかり試合が出来る技術とスタミナが身に付いているかどうかが重要です。
勢いでキックボクシングの試合に出ても大丈夫?
初心者から始めてアマチュアのキックボクシングの試合に出る為には、一定の技術とスタミナが必要だと前章で述べました。
なので、しっかりと練習してから試合に出るのが本来あるべき姿です。
しかし、たまにノリと勢いでアマチュアキックボクシングの試合に出てしまう人がいるのも事実です。
練習もろくにしないで、キックボクシングの試合に出ても大丈夫だという事はさすがに言えません。
しかし、キックボクシングの試合は運営者側が同じレベルの相手がぶつかるように、対戦相手を見つけてくれます。
また、仮に一方的にやられてしまったとしても、レフェリーが早めに試合を止めてくれるので重大な怪我をする可能性は低いです。
なので、アマチュアのキックボクシング界の現状としては、「たまには試合に出るべきではない技術レベルの人が、ノリと勢いで出場してしまっている事もある」と言えるでしょう。
そういう実態があるからと言って「自分も練習しないで試合に出よう!」とは思わず、しっかり練習して技術とスタミナを身に付けてから試合に出るのがオススメなのは言うまでもありません。
アマチュアキックボクシングの試合で怪我などはあるのか?
アマチュアのキックボクシングの試合に出て、怪我をしてしまうのではないかと心配してしまう人も多いのではないでしょうか?
結論をストレートに言うと、キックボクシングの試合に出ると、大なり小なり怪我はします。
キックボクシングは格闘技だからです。
重要なのはそれがどれくらいの怪我なのか、ですね。
筆者の場合はアマチュアのキックボクシングの試合に出て、ローキックで太ももが打撲になったり、脛が腫れたりした事はあります。
骨折や脳挫傷といった重大な怪我は10年以上試合に出続けて一回もありませんし、見たこともありません。
中には全く怪我をしないで、試合を終える人もいるでしょう。
ただ、もし怪我が心配で、絶対に怪我をしたくないのであればキックボクシングの試合には出るべきではありません。
どんなスポーツでも怪我はありますし、ましてやキックボクシングは格闘技です。
怪我が心配なら、最初から試合には出ない方が良いでしょうね。
この記事のまとめ。
初心者がキックボクシングのアマチュアの試合に出るまでには、どれくらい練習すればいいのかについて、目安などを述べてきました。
最終的に試合に出るか出ないかを判断するのは自分ですが、目安としては3分3Rのスパーリングを途中でやめたりせずに最後まで出来るレベルになったら試合に出てみても良いでしょう。
そのレベルに達するまでは個人差が大きいところですが、早い人でも3ヶ月はかかります。
判断に迷ったりしたら、所属するジムのトレーナーに聞いてみるのが良いです。
キックボクシングの試合に出るのに年齢や性別は関係ありません。
それよりもスタミナと技術が大事だと認識してください。
あまり大きい怪我をするリスクは低いですが、打撲などの比較的軽いけがはキックボクシングの試合に出るなら付き物です。
怪我が怖いならキックボクシングの試合に出るのは止めておきましょう。
アマチュアでもキックボクシングは格闘技です。
最初は怖いですし緊張しますが、試合が終わった後の達成感は他の競技では味わえないものがあります。
試合に出るか悩んでいるなら、まずはトレーナーに相談するのが一番ですが、本記事も参考にして頂き頑張ってくださいね!